kiee piano blog

40代ピアノ愛好家の自作曲紹介、音楽ネタ。それ以外も。

平日、宵やみの無料コンサートの訳

うちは、基本カツカツで、芸術観賞はしたいけれど、プラスアルワァーな予算がなくて、そうそう
叶わない。

何かホールでというと、部活がらみの演奏会とか習い事の発表会とかで、上手くいくかな~と
ハラハラするものばかり。

そんな境遇の私が、先日、久々にプロの演奏を聴く
機会を得た。

話しを持ち帰ってきたのはJr.。
教育委員会の計らいで市内中学校の音楽系の部活
の生徒と親を無料でクラシックコンサートに
招待するというもの。

「親もこないとダメなんだって。平日の夜だけど、
一緒に行ってくれる?」に、もちろんさ!と
快諾して、
ワクワクその日を待った。詳細はよくわからなかった。

当日、会場に行くと、お客さんは
ほとんどは中高年の皆さまばかり。
普通の普通の、どちらかというと、きみまろさんの漫談を望んでいそうな感じの方々。

変だな、中学生らしきはチラホラ位しかいない。
平日の夜じゃ、親につきあってもらえないのかな?
そもそも、興味ないのかな。塾があるのかな。

にしても、とにかく中高年に偏り過ぎてる。
大規模な自治会の会合みたいな雰囲気だ。

パンフレットの表紙をよくみると、
営業活動がさかんな某企業プレゼンツ。
パンフの中にはアンケート用紙があって、
名前住所電話番号を書く欄があった。

そおいうことか、無料のわけは。合点がいった。
営業先開拓コンサートだったんだ。
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↑企業名はカットしました

演奏会の内容はとても良かった。
弦楽4重奏とピアノ1台編成で
コンパクトな曲の合間にはトークありと
あまり馴染みがない方でも楽しめる内容だった。

伸びやかで豊かな音色を堪能できたし、
上手くいってあたりまえ、その先を追及する
プロの演奏をしみじみと、こんな平日の夜に
味わうことができるなんて、ラッキーだなって
思った。

もし過去に戻って、一つだけ願いが叶うなら
カコの私の耳元に、 バイオリンやりたいって
言え! と囁きたい。
今からじゃどうにもならない素敵な楽器。

ピアノも、もちろん、良かった。
ピアニストの体の使い方は柔軟だった。

特筆すべきは最後の曲。
カプースチン作曲、ピアノ五重奏曲より第4楽章。
ジャズ要素たっぷりの現代クラシック。
複雑なのに歯切れ良くて、こんな私たちにお届けしちゃっていいの?って位にカッコいい曲で、
プロの素晴らしいテクニックをみた。

後味は良かった。
けれど、ここにいる爺ちゃん婆ちゃんには
じわじわと攻めこまれる未来が待っているのかと
思うと、ちょっと複雑。

私?アンケートに個人情報は書かなかった。
なんでって、もう、そこの顧客だから。
ロビーでパタパタしてる着ぐるみにも、
御世話になってますと挨拶してきた。

あと、ひとつ、次の野望ができた。
ピアニストはハイヒールを履いてた。
教室の先生にはフラットにしとけと言われたけど、次は真似して、私もステージにカツカツ音を響かせてやる!と新たな闘志にポッと火がついたのでした。