繋がった命であること。
8月6日
戦争と平和について考える日でもありました。
私が言うと、重みに欠ける気がするのですが、
祖母から聞いた戦争の話を少しします。
あんたの母さんが、まだ数えで3才だった時に、おじいちゃんの田舎の鹿児島に疎開したのよ。
だけどね、そこでも戦争からは逃げられなかった。
夜、二人で田んぼの畦道を歩いていたときに、知らない男の人が、危ない!と言ってね、突き飛ばしてきたの。おばあちゃんと母さんは道にうつ伏せに倒れてね。
そうしたら、すぐその上を焼夷弾が飛んでいってね。
おばあちゃんが背負っていた白いリュックが、爆撃機から狙われたのよ。
あの男の人がいなかったら、生きてなかったわよ。おばあちゃんもお母さんも。
母はもちろん、はっきりとは覚えていません。
ただ、とても明るい塊が飛んでいったのをみた記憶があるそうです。
その男の人がいなかったら、私もこの世にはいません。それをまた自分の子供にも伝えていかなければと思います。
繋がることができなかった多くの命があることを心に刻み、戦争で命を落とした方々のご冥福を心よりお祈りします。