kiee piano blog

40代ピアノ愛好家の自作曲紹介、音楽ネタ。それ以外も。

野良猫と、母の奮闘

3カ月ほど前、実家で14年飼われていた愛犬が天国へと旅立った。

心の準備はしていた母だが、やはり、電話口の声はとても寂しそうだった。私が花をたむけに訪れたのは、その2週間後位のことだ。

悲しみに暮れるところからは立ち直っていた。3匹の犬を看取ってきた母は、自分の年齢的にもう飼うことはないわと言っていた。

生き物が好きな母は前々から雀らにお米をまいてあげていたが、庭を横切る野良猫に食べ物をあげるようになっていた。

その猫がしばらくすると、子猫を伴ってくるようになったと一月前遊びに行った姉にきいた。
母は残り物では間に合わないからと猫用の餌を買ったりして、熱心な可愛がりよう。親猫と違い、なついて、ひっくり返ってじゃれてみたりと相当、可愛いらしい。

その話を聞いて、いいなぁ、子猫ちゃんと思う反面、私は行く末が少し気がかりになった。このままいったら、子猫が子を産み、母もまた子を産み増えてしまうのではないか。
今は、新しい住宅が立ち並ぶお隣には以前、借家が数件あって、その一軒には猫婆さんと呼ばれる人が住んでいた。そこには野良猫が数十ぴき住みついていた。
猫屋敷と呼んで、相方と共に迷惑がっていた母が、同じ道を辿るのかと。
でも、何も言えなかった。
寂しいのだろうし、猫は可愛い。私の家では飼えないけれど。

お盆で帰省して、猫ちゃんたちはどうしてる?と聞くと、
いろいろ大変だったのよと、しかし明るい調子で答えが返ってきた。

母は猫が増え続けること、自分がいつまでもみれないことを案じて里親を紹介する市民団体を調べて連絡をとっていた。


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その活動は野良猫の親、子猫ともに捕まえて、それぞれ去勢手術を施し、子猫は里親を探し、親猫はもとの縄張りへリリースするというものだ。
これは、地域猫活動という取り組みで、最近はあらゆる自治体が市民団体と連携する形で実施しているそうだ。
野良猫への餌付けの苦情や、宅地の庭などへの環境被害の苦情が少なくなく、市はこれ以上増やさないことを掲げ、去勢費用を補助している。

それにしても、リリース?お魚じゃあるまいしと思ったが、大人の野良猫は飼い猫として生きていくことが猫自身にとっても難しいそうだ。
みな、餌をもらえるお宅を数件確保していて縄張りの中でしたたかに自由に生きていくものという。

私の想像だが、里親募集は野良の子猫に限らず、捨てられたペットの犬猫もあるだろうから、手いいっぱいなんじゃなかろうかと思う。
犬猫殺処分ゼロを達成している背景には、里親制度だけでなく、地域猫活動もあるのだろう。

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母が市民団体に連絡すると、そちらの方が、猫をいれる檻を届けに来た。
子猫はすぐに抱っこしてつかまった。母猫は檻に餌をいれておくと警戒せずにはいってきて、扉を閉めても、怖がるようすもなく大人しくしていたそうだ。時々みかける父猫用の檻も用意されていたが、現れなかったらしい。
その親子猫を市民団体の事務所まで、車で運び、費用を払い預け、手術が終わったところで母猫を引き取りに行き、連れ帰り庭に放した。

そういう流れで、今でも、庭を通る母猫に食べ物をあげるのが楽しみの母だ。
手術を施した目印もあって、もし、知らない誰かに通報されても、堂々としてていい。

漁師町や、どこかの猫の島みたいに、ゆったりとおおらかに共存できれば、それが一番いいのだろうけど…。


道すがら野良猫に会うと一猫、二猫と日々、数えて喜んでいただけだったけれど、昨今は地域猫活動というものがあることを母を通して知ったのでした。


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お盆滞在中に会えました。朝夕の支度時現れます。

ご飯が終わると縁台へあがって、撫でてとニャンと鳴き、愛犬に使っていた櫛でとかしてやると、気持ちいいと体を伸ばして転がります。日課だそうで可愛いかったです(=^ェ^=)